歌舞伎町と青線地帯

 戦後まもなくに闇市として発展した新宿・歌舞伎町。当時、歌舞伎町1丁目あたりは通称・青線地帯(区域)といわれていた。

 青線地帯とは、簡単に言うと「非合法の売春地帯」。終戦後の1946年にGHQによる公娼廃止指令から、1957年の売春防止法の一部施行までの間、売春が行われていた地帯のこと。警察署が、地図上でこの地帯を青線で囲っていたことが由来している。

 ちなみに、当時は半ば合法で売春が行われていた地帯もあり、警察署はその地域を地図上で赤線で囲っていたことから「赤線地帯(区域)」と言わた。

 当時の青線地帯は、小料理屋のような外観の店舗で女性が客引きをし、店内では売春が行われていた。ほとんどの店のつくりは3階建てで、1階は商談場所、2階はコトいたす場所、3階はガサが入った時に逃げ出す場所だったそうだ。

 近年は青線地域の存在はない。だが、現代でも売春を行う人々は存在する。その人々の是非を問わないが、かつての青線地帯であった歌舞伎町で生き抜く女性は存在する。

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